AviUtlの初心者講座

初心者の為のAviUtl初心者講座です。

AviUtlにおける設定ダイアログの移動の種類

   

3. 移動の種類

設定ダイアログで選択できる移動の種類について、主にXY座標の移動を例にとって解説します。

(1) 直線移動

最も基本的な移動方法です。直線的に移動します。

(2) 曲線移動

前後の移動に合わせて曲線的に、滑らかに移動します。円を描いて移動する場合や、たくさん中間点を打って不規則な軌道で移動し続ける場合に効果的です。

ただ、思った通りの動きにすることは難しいかもしれません。また、できるだけ思った通りの動きにしようと中間点を細かく打つと、逆にカクカクした不自然な動きになってしまいます。

なので、中間点の打ち過ぎには注意が必要です。

ポイントとしては、少数の中間点を打ち、その位置(座標やオブジェクト上の位置)を調整すると、思った通りに調整しやすいかもしれません。

また、中間点で分割してオブジェクトを分け、途中から直線移動に変更してしまうのも一つの手です。

ちなみに、曲線移動の途中で急停止したい場合などは、1フレームだけの中間点を打ち、停止時の座標と同じ座標を入力すれば、急停止させることも出来ます。

screenshot_425直線移動

screenshot_426曲線移動

(3) 加減速移動

加減速して移動します。ゆっくり動き始め、だんだん加速した後、終点に向かって減速していきます。

2次関数的なイメージで変化します。こだわる人にとっては、とてもありがたい機能でもあります。

加減速移動を選択すると、移動の選択の欄で、「加速」と「減速」にチェックが入っているのが分かると思います。

これを「加速」のチェックのみにすると加速のみとなり、だんだん加速するように移動をします。

逆に、「減速」のみチェックすると、だんだん減速するように移動します。ちなみに両方チェックを外すと、直線移動と同じになります。

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a. 他の移動方法に適用

この移動方法の選択で表示される「加速」と「減速」の項目は、他のいくつかの移動方法にも適用することが出来ます。

直線移動、曲線移動、加減速移動、中間点無視、の4種類です。ちなみに直線移動に加速と減速をチェックすると、「加減速移動」と同様になるので、”直線移動+加速+減速=加減速移動”という関係になります。

b. 中間点の影響

ただ、この加減速移動には重大な難点があり、中間点を追加すると、加減速移動が一部しか機能しなくなります。

具体的には、中間点を追加した場合、最初の区間は「加速」のみが適用され、「減速」が適用されなくなります。

また、最後の区間は「減速」のみが適用され、「加速」が適用されなくなります。中間の区間は「加速」も「減速」も適用されません。

”加減速を選択しているに変わらないじゃないか”というような方は、これが原因だったりします。

なので、加減速移動を必要な場所で使いたい場合には、中間点を使わず、オブジェクトを分割などしなければ

ならない場合もあります。

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c. フィルタ効果での例

なので、中間点の有無が重要なポイントとなります。例えば、画像オブジェクトには中間点をつけたいけど、フィルタ(例えば、クリッピング)を加減速的な動きをさせたい、というケースがあるかもしれません。
その場合は、フィルタを、水色のオブジェクトとしてレイヤーに配置するとよいです。右クリック→メディアオブジェクトの追加→フィルタ効果の追加→クリッピング、を選択すると、水色のオブジェクトとしてフィルタを配置できます。この場合は、レイヤーの一つ上のオブジェクトにしか効果を及ぼしません。いつも設定ダイアログに追加しているものをレイヤー上に配置しているイメージです。
こうすることによって、中間点を気にせずフィルタを配置でき、加減速をつけやすくなります。

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d. 滑らかに推移させる方法

加減速移動の場合、加速だと始点の速度がゼロ、減速だと終点の速度がゼロとなり、滑らかに次の移動へ推移させることが難しかったりします。例えば、減速しながら登場して、しばらく等速移動した後、加速して退場するようなケースです。以下、方法の一例を紹介しますが、あまりオススメ出来るものではないです41。
例えば、3つの区分に分ける場合、オブジェクトを3つに分割し、それぞれ1.減速にチェック、2.移動なし、3.加速にチェック、します。オブジェクトの上のレイヤーにグループ制御を配置し、オブジェクトとグループ化して下さい。グループ制御の方で、座標を移動すると、全体として滑らかに移動しているように見えます。

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(4) 瞬間移動

その中間点の区間の間、数値は変わらず、次の区間に移った時に、数値が一瞬で変わります。

瞬間移動の場合には、設定ダイアログの左側の数値が、現在の数値となり、右側の数値は次の区間の数値となります。

また、最後の区間では、設定ダイアログ右側の数値は意味を持ちません。

移動で使用するよりも、透明度やフィルタ効果の各設定値で使用することが多いかもしれません。

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(5) 中間点無視

中間点を無視します。設定ダイアログでは、左の数値が最初のフレーム、右側の数値が最後のフレームの値になります。

例えば、座標は中間点を使用して移動するけど、拡大率は一定の調子で拡大縮小させたい場合などに使用します。

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(6) 移動量指定

移動量を指定し、一定の速度で画像を動かします。移動量指定の場合は、設定ダイアログの数値が通常と異なる意味を持つようになります。

設定ダイアログの左側の数値は、移動の初期値を意味します。また、設定ダイアログ右側の数値は、1フレームあたりの移動量を表します。

例えば、X,Y座標は1ピクセル/フレーム、拡大率は1パーセント/フレーム、回転は1度/フレームを意味するようになります。なお、一部の項目(拡大率や透明度、クリッピング)などは、移動量でマイナスの値を設定することができません。

移動量指定は、例えば、異なるオブジェクトを全て同じ速度で動かしたい場合や、中間点を気にせずに移動させたい場合に使うことが多いです。特に画像を回転させ続ける場合には重宝します。

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(7) ランダム移動

数値を一定の範囲内で、ランダムに変化させます。ランダム移動の場合も、設定ダイアログの数値が通常と異なる意味を持つようになり、設定ダイアログの左と右の数値の間で、ランダムに数値が変化するようになります。

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a. 移動フレーム間隔の設定

ランダム移動だと、通常、1フレーム毎に値が変化するのですが、変化の速度を緩やかにすることが出来ます。ランダム移動を選択した場合、移動の種類の選択から「設定」を選択できるようになっているものと思います。ここにフレーム数を入力し、Enterで決定すると、その指定したフレーム数に応じて、ゆるやかに変化するようになります。移動の間が補完されて、滑らかになるところがポイントです。

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b. 使用例

ランダム移動は、座標に使用することで、振動フィルタの一種として使用することも出来ます。また、各種フィルタ効果に使用することで、応用の幅が広がります。むしろフィルタ効果で使用することの方が多いかもしれません。例えば、色調補正の明るさの項目に適用して、ランダムに明滅させたりもします。

(8) 反復移動

数値を、設定ダイアログの左の数値と、右の数値の間を反復します。反復移動の場合も、ランダム移動と同様、移動フレーム間隔を設定して、ゆるやかに反復させることが出来ます。往復移動や拡大伸縮など、比較的単純なモーションを繰り返す場合に役に立つかもしれません。

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