AviUtlに読み込んだ図形の設定(サイズ・縦横比)を変更する方法【設定ダイアログ】
Contents
7. 図形
シンプルな図形を作ります。
(1) 項目の説明
a. サイズ
図形のサイズを決定します。拡大率とは異なり、図形そのものの大きさなので、「サイズ」で大きさを決定し、拡大縮小させる時に「拡大率」を使用します。
ただ、「サイズ」で大きさを変化させた方が、図形がぼやけたりせず綺麗なままなので、サイズで拡大縮小させることも多いです。
また、「ライン幅」を一定の大きさに保ったまま、図形の大きさを変える時にも使用します。
b. 縦横比
拡張描画の「縦横比」と同様、縦横比を変化させます。ただ、図形の「縦横比」は、例えば、四角形で使用した場合、ライン幅が一定に保たれるという特性があります。
一方、拡張描画の「縦横比」は、ライン幅も含めた縦横比が変化します。
c. ライン幅
図形の形のラインを作ります。デフォルトでは大きな数値になっているので、小さくしてみると分かると思います。
例えば、図形の円であれば輪っかを作ることが出来ます。
d. 図形の種類
図形の種類を選択します。図形の種類には、背景、円、四角形、三角形、五角形、六角形、星型があります。また、ユーザー側で図形の種類を追加することが出来ます。
「exedit.auf」と同じ階層に「figure」フォルダを作成し、図形を描いたモノクロPNG画像を入れれば追加することが出来ます。
よく使用する図形などを追加するとよいかもしれません。
e. 色の設定
「色の設定」をクリックすると、色選択ダイアログが表示され、色を選択出来るようになります。スポイトボタンからは任意の色を取得することも出来ます。また、このスポイトはAviUtlメイン画面だけでなく、再生ウィンドウやデスクトップ等のPC画面上の色を取得することができます。
また、デフォルトでは、いくつかの色が設定されていますが、パレットの部分で右クリック→現在の色をプリセットに保存、を選択すると、任意の色を登録することが出来ます。よく使う色を保存するとよいかもしれません。他のオブジェクトの色選択ダイアログと共有です。
(2) ポイントなど
「図形」オブジェクトは、非常に応用の幅が広く、フィルタと組み合わせていかに活用するかが、重要なポイントとなります。
a. 背景
画面の大きさの図形を作ります。このときは、画面の大きさでサイズが固定されるため「サイズ」の項目を動かしても変化はありません(拡大率は有効)。
図形の「背景」の透明度を変化させることで、画面全体を黒や白にフェードして使うことも多いです。
b. ラインを作る
「四角形」や「背景」を「クリッピング」フィルタで切り取ることでライン(線)を作ることも多いです。クリッピングの項目を、直線移動させたりすることで、ラインが直線に伸びていくような表現をすることもあります。
c. 留意点
カメラ制御などで使用する場合に、図形の「サイズ」を大きくすることがあると思いますが、一定以上のサイズにすると非常に重たくなるので注意が必要です。その場合には、画像ループなどを活用するとよいかもしれません。