AviUtlの拡張編集レイヤー(タイムライン)の見方について
では、続いて拡張編集のレイヤーについて見ていくことにします。
(1) フレーム・フレームレート
と、その前に”フレーム”、”フレームレート(fps)”という言葉を覚えておきましょう。
そもそも動画は、アニメーションしているように見えますが、実際はパラパラマンガと同じで、1枚1枚の絵が、高速で切り替わることにより、アニメーションしているよう見せています。
この一枚一枚の絵(=ひとコマ)のことを”フレーム”といいます。また、1秒間に表示する絵の数を”フレームレート(frame per second)”といいます。
例えば30fpsの場合は1秒間に30枚の絵が表示されることとなります。フレームレートが大きいほどよりきめ細かくアニメーションします。
通常、動画を作成する際は、30fpsが一般的ですが、よりぬるぬる動かしたい時は60fpsにしたりもします。
ただしその分、作成・再生ともにPCに負荷がかかることに注意が必要です。ちなみにテレビアニメは24fpsで作成されています。
(2) レイヤー
では、拡張編集のレイヤーを見てみましょう。
拡張編集のレイヤーでは、横方向が時間軸、縦方向がレイヤーとなっています。
このレイヤーに画像などのオブジェクトを配置していき、動画を作成することとなります。AviUtlでは、レイヤーが下になるほど、動画では上(手前)に表示される仕組みとなっています17。
横の時間軸の大きさは、画面左上の目盛りで調整することが出来ます。
実際に動かしてみると、時間軸の数値が変わるのが分かると思います。
目盛りを大きくすると、1フレーム単位でみやすくなり、目盛りを小さくすると動画全体を見ることができます。
レイヤーでは、赤い縦線が現在位置(現在のフレーム)を指します。
右端にある灰色の縦線が動画の終わりを指しています。
動画の終わりを、ちょうど一番最後のオブジェクトの部分まで冷たい場合には、レイヤーで右クリック→「範囲設定」→「最後のオブジェクト位置を最終フレーム」を選択すればOKです。
後ろに伸ばしたい時は、オブジェクトをドラッグして移動させると、自動で伸びてくれます。
(3) オブジェクト
レイヤー上にあるオブジェクト(青いバー)の操作についても簡単に解説します。オブジェクトの長さは画像などの表示される時間で、オブジェクトがある間は、その画像が表示されます。
オブジェクト長さは、青いバーの右端あたりを横にドラッグすれば、伸ばしたり短くしたり出来ます。
また、オブジェクト上で右クリックすると、コピー、貼り付け、削除などが選択できます。
・オブジェクトの複数選択
複数のオブジェクトがある場合、キーボードのCtrlを押しながら、オブジェクトをクリックしていくと、複数のオブジェクトを選択することが出来ます。そのままCtrlを押しながらオブジェクトを動かすと、まとめて移動することが出来ます。全体の位置を調整したりするのに便利です。
コラム 「ショートカットキー」
AviUtlに限らず、Windows全般で使われているショートカットキーがあります。拡張編集のオブジェクトにも使えるものなので、PC操作の常識として覚えておいた方がよいかもしれません。
- Ctrl+C …コピー
- Ctrl+V …貼り付け
- Ctrl+Z …操作を一つ元に戻す(アンドゥ/リドゥ)
特にCtrl+Zはよく使うので、必須の知識です。ただ、AviUtlではアンドゥが一度しか使えない(ひとつ前の操作にしか戻せない)という、難点があります。留意してください。